新セットに向けて
2017年8月30日 Magic: The Gathering新セットに向けてスタンのデッキについて簡単にまとめてみました。
気付いたら、断定口調になっていました…なぜ…。
海賊と恐竜…
気付けば新セットのプレビューが始まる時期。
今回は新セット「イクサラン」の発売と合わせてセットのローテーションが入り、多くのカードがスタンダードから姿を消す。
現在のメタゲームを支えるデッキ達もその影響を受け、形を変えざるを得なくなりる。
新セット,ローテーション、新しいデッキを考えるチャンスの時期ではあるが、まずは現在のデッキ達がどうなるかを捕える。
もし、新デッキを活躍させたいと思ったら環境の把握も重要な点になるからだ。
そこで、デッキの何が失われるのか、何割失われるのかを簡単にまとめてみた。
是非、新セットのカードを見る際に参考にして、どのカードを入れ替えれば存続することができるのかの観点でも見ていただきたい。
当然、メタゲームによりメインも形を変えざるを得ずそのまま流用ということにはならないが、
多くを失わないデッキがプロツアー前までのメタゲームを支えることになると思う。
※下記メイン残存率,去るカードはあくまで参考にしたデッキから算出しています。
■ティムールエネルギー
メイン残存率:95%
【去るカード達】
-メイン-
2:獲物道
1:伐採地の滝
-サイド(その他の候補)-
・不屈の追跡者
・光輝の炎
・炎呼び、チャンドラ
≪コメント≫
メインから消えるカードが土地だけ、しかも枚数が少ない。
光輝の炎の入れ替わりとして焼けつく双陽は色拘束が厳しいため赤単をどうやって乗り越えるかがポイント。
ただしミシュラランドが消えることでコントロールに対して継続的なクロックが減る点に注意。
■赤単
メイン残存率:85%
【去るカード達】
-メイン-
1:海門の残骸
4:ファルケンラスの過食者
4:焼夷流
-サイド(その他の候補)-
・村の伝書士
・集団的抵抗
・アクームの火の鳥
≪コメント≫
1マナパワー2が減るのは痛い。
また、焼夷流,メインでの採用率は低いが集団的抵抗などのスペルが減る。
現行のカードだけでも変わりは存在するが、全体的にスピードが下がることが考えられる。
スピードを下げた構成にしたときに赤黒との違いをラムナプの遺跡にちゃんと求めることができるかがカギとなりそう。
■黒単ゾンビ
メイン残存率:67%
【去るカード達】
-メイン-
4:墓所破り
4:戦墓の巨人
1:ゲトの裏切り者、カリタス
4:無情な死者
3:闇の掌握
4:闇の救済
-サイド(その他の候補)-
・殺害
・精神背信
・ウェストヴェイルの修道院
・最後の望み、リリアナ
≪コメント≫
67%と聞くと意外と少ないように見えるが…20枚、土地以外のカードでいえば半数以上が姿を消す。
はっきり言って存続が難しいレベルである。
なにより85%存続する赤単に対し、カリタスを失う為アドバンテージがとれなくなる。
逆に、ゾンビに苦しめられていたデッキには朗報と言える。
■青白副陽の接近
メイン残存率:83%
【去るカード達】
-メイン-
2:荒廃した瀑布
4:大草原の川
4:神聖な協力
-サイド(その他の候補)-
・罪人への急襲
・保護者、リンヴァーラ
・停滞の罠
・終止符のスフィンクス
≪コメント≫
去るカードの大多数が土地であることからメインデッキ自体の軸は変わらない。
しかし、神聖な協力が無くなることで対赤単が厳しくなる。
新たな信仰などによりどこまでカバーできるかが気になるが、停滞の罠が無くなる点からも除去の追加が急務である。
また、終止符のスフィンクス,荒廃した瀑布が無くなることからティムールエネルギーなどの青を使うデッキに対しても厳しくなるかもしれない。
即時却下はなくなるが、エルドラージランプがいなくなるのでそこは問題ないだろう。
■青赤コントロール
メイン残存率:93%
【去るカード達】
-メイン-
4:さまよう噴気孔
-サイド(その他の候補)-
・コジレックの帰還
・氷の中の存在
・竜使いののけ者
・秘密の解明者、ジェイス
・払拭
・即時却下
≪コメント≫
明確なアタッカーがいなくなるため、攻めづらくなる。
奔流の機械巨人だけでは削剥環境を切り抜けるのは厳しいため、ケフネトやつむじ風の巨匠などを入れる対応が求められる。
土地でアタッカーを確保していた分を別に求めなければならないため、全体的な構成から見直しが必要となるかもしれない。
だが、逆に言えば土地しか変わらないため、同じようなコンセプトで生き残ることができる利点は大きい。
いっそ、副陽の接近をタッチするという手もあるのではないだろうか。
■マルドゥ機体
メイン残存率:83%
【去るカード達】
-メイン-
1:鋭い突端
2:乱脈な気孔
2:大天使アヴァシン
4:スレイベンの検査官
4:ゼンディカーの同盟者、ギデオン
-サイド(その他の候補)-
・石の宣告
・先駆ける者、ナヒリ
≪コメント≫
縁の下の力持ち、ミシュラランド,検査官。
骨太なデッキにしているアヴァシン,ギデオン。
機体というデッキは残るかもしれないが、一世を風靡したような力は発揮できそうにない。
かつて存在した赤白型や赤黒型に回帰することでの復活は十分に考えられる。
赤黒型は単純な赤黒アグロとどうやって差別化を図るかが重要となりそうである。
■エルドラージランプ
メイン残存率:67%
【去るカード達】
-メイン-
2:獲物道
2:ウギンの聖域
4:見捨てられた神々の神殿
3:絶え間ない飢餓、ウラモグ
3:世界を壊すもの
2:コジレックの帰還
4:奇妙な森
-サイド(その他の候補)-
・炎呼び、チャンドラ
・不屈の追跡者
・難題の予見者
≪コメント≫
ゾンビと同じくデッキの存続が難しくなるほどにカードが去るデッキ。
そもそもデッキ名を冠するエルドラージがいなくなる。
しかし、ランプというデッキがなくなるかと言われればそうではないだろう。
約束の刻を使用したランプ戦略は有用であり、最近みられる副陽の接近型も十分に可能性がある。
イクサランでフィーチャーされる恐竜も所謂ランプ戦略に適していると考えられる。
■ジェスカイ王神
メイン残存率:93%
【去るカード達】
-メイン-
4:傲慢な新生子
-サイド(その他の候補)-
・難題の予見者
・即時却下
・霊廟の放浪者
・スレイベンの検査官
・石の宣告
≪コメント≫
傲慢な新生子がいなくなることで若干速度が下がる。
しかし、大まかなコンセプトやこのデッキの強さ自体は変わることはない。
寧ろ新しいCIPクリーチャーが増えることでデッキとしての幅、可能性が増えるだろう。
強いて挙げるとするならば霊廟の放浪者,難題の予見者の退場はコンボ系デッキに対するガードを下げることになる点が気になる。
■黒緑エネルギー
メイン残存率:73%
【去るカード達】
-メイン-
4:地下墓地の選別者
4:風切る泥沼
4:ゼンディカーの代弁者、ニッサ
4:闇の掌握
-サイド(その他の候補)-
・ニッサの誓い
・ゲトの裏切り者、カリタス
・精神背信
・ウルヴェンワルド横断
・不屈の追跡者
・森の代言者
≪コメント≫
風切る泥沼がいなくなることで対コントロールが一層厳しくなる。
同じ3マナでも選別者はリシュカーなどで対応できるが、ニッサがいなくなる点は致命的。
また、デッキの幅を広げていた代言者や追跡者、対赤の常套手段カリタスの退場はボディーブローのように効いてきそうである。
黒緑系はジャンドやアブザンへの色拡張で次環境の道を見つけていくかもしれない。
他にもドレッジをはじめとして色々なデッキがあるが、まず代表的なところは抑えられているだろう。
環境を席巻しつつあるティムールエネルギーが残存率が最も高く、赤単や王神と言ったデッキも残存率が高い。
特に王神はそのデッキの性質からメタゲームに合わせて姿かたちを変えやすいため、環境が変わっても強さを保つと考える。
コントロールはメタゲームに左右されやすいが、こちらも比較的高い残存率であるためローテーション直後もハンデスやカウンターは欠かせなくなりそうである。
そして、
・正気減らし
・パンハモニコン
・選定された行進
などの何かしそうで今は活躍しきれていないカード達や
金属術などアーティファクトを参照するカードは削剥に押され気味ではあるが宝物の登場によって十分復権が考えられる。
何にせよ、発売まで約1か月。
この期間程、デッキを空想するのにワクワクさせられる期間はない。
気付いたら、断定口調になっていました…なぜ…。
海賊と恐竜…
気付けば新セットのプレビューが始まる時期。
今回は新セット「イクサラン」の発売と合わせてセットのローテーションが入り、多くのカードがスタンダードから姿を消す。
現在のメタゲームを支えるデッキ達もその影響を受け、形を変えざるを得なくなりる。
新セット,ローテーション、新しいデッキを考えるチャンスの時期ではあるが、まずは現在のデッキ達がどうなるかを捕える。
もし、新デッキを活躍させたいと思ったら環境の把握も重要な点になるからだ。
そこで、デッキの何が失われるのか、何割失われるのかを簡単にまとめてみた。
是非、新セットのカードを見る際に参考にして、どのカードを入れ替えれば存続することができるのかの観点でも見ていただきたい。
当然、メタゲームによりメインも形を変えざるを得ずそのまま流用ということにはならないが、
多くを失わないデッキがプロツアー前までのメタゲームを支えることになると思う。
※下記メイン残存率,去るカードはあくまで参考にしたデッキから算出しています。
■ティムールエネルギー
メイン残存率:95%
【去るカード達】
-メイン-
2:獲物道
1:伐採地の滝
-サイド(その他の候補)-
・不屈の追跡者
・光輝の炎
・炎呼び、チャンドラ
≪コメント≫
メインから消えるカードが土地だけ、しかも枚数が少ない。
光輝の炎の入れ替わりとして焼けつく双陽は色拘束が厳しいため赤単をどうやって乗り越えるかがポイント。
ただしミシュラランドが消えることでコントロールに対して継続的なクロックが減る点に注意。
■赤単
メイン残存率:85%
【去るカード達】
-メイン-
1:海門の残骸
4:ファルケンラスの過食者
4:焼夷流
-サイド(その他の候補)-
・村の伝書士
・集団的抵抗
・アクームの火の鳥
≪コメント≫
1マナパワー2が減るのは痛い。
また、焼夷流,メインでの採用率は低いが集団的抵抗などのスペルが減る。
現行のカードだけでも変わりは存在するが、全体的にスピードが下がることが考えられる。
スピードを下げた構成にしたときに赤黒との違いをラムナプの遺跡にちゃんと求めることができるかがカギとなりそう。
■黒単ゾンビ
メイン残存率:67%
【去るカード達】
-メイン-
4:墓所破り
4:戦墓の巨人
1:ゲトの裏切り者、カリタス
4:無情な死者
3:闇の掌握
4:闇の救済
-サイド(その他の候補)-
・殺害
・精神背信
・ウェストヴェイルの修道院
・最後の望み、リリアナ
≪コメント≫
67%と聞くと意外と少ないように見えるが…20枚、土地以外のカードでいえば半数以上が姿を消す。
はっきり言って存続が難しいレベルである。
なにより85%存続する赤単に対し、カリタスを失う為アドバンテージがとれなくなる。
逆に、ゾンビに苦しめられていたデッキには朗報と言える。
■青白副陽の接近
メイン残存率:83%
【去るカード達】
-メイン-
2:荒廃した瀑布
4:大草原の川
4:神聖な協力
-サイド(その他の候補)-
・罪人への急襲
・保護者、リンヴァーラ
・停滞の罠
・終止符のスフィンクス
≪コメント≫
去るカードの大多数が土地であることからメインデッキ自体の軸は変わらない。
しかし、神聖な協力が無くなることで対赤単が厳しくなる。
新たな信仰などによりどこまでカバーできるかが気になるが、停滞の罠が無くなる点からも除去の追加が急務である。
また、終止符のスフィンクス,荒廃した瀑布が無くなることからティムールエネルギーなどの青を使うデッキに対しても厳しくなるかもしれない。
即時却下はなくなるが、エルドラージランプがいなくなるのでそこは問題ないだろう。
■青赤コントロール
メイン残存率:93%
【去るカード達】
-メイン-
4:さまよう噴気孔
-サイド(その他の候補)-
・コジレックの帰還
・氷の中の存在
・竜使いののけ者
・秘密の解明者、ジェイス
・払拭
・即時却下
≪コメント≫
明確なアタッカーがいなくなるため、攻めづらくなる。
奔流の機械巨人だけでは削剥環境を切り抜けるのは厳しいため、ケフネトやつむじ風の巨匠などを入れる対応が求められる。
土地でアタッカーを確保していた分を別に求めなければならないため、全体的な構成から見直しが必要となるかもしれない。
だが、逆に言えば土地しか変わらないため、同じようなコンセプトで生き残ることができる利点は大きい。
いっそ、副陽の接近をタッチするという手もあるのではないだろうか。
■マルドゥ機体
メイン残存率:83%
【去るカード達】
-メイン-
1:鋭い突端
2:乱脈な気孔
2:大天使アヴァシン
4:スレイベンの検査官
4:ゼンディカーの同盟者、ギデオン
-サイド(その他の候補)-
・石の宣告
・先駆ける者、ナヒリ
≪コメント≫
縁の下の力持ち、ミシュラランド,検査官。
骨太なデッキにしているアヴァシン,ギデオン。
機体というデッキは残るかもしれないが、一世を風靡したような力は発揮できそうにない。
かつて存在した赤白型や赤黒型に回帰することでの復活は十分に考えられる。
赤黒型は単純な赤黒アグロとどうやって差別化を図るかが重要となりそうである。
■エルドラージランプ
メイン残存率:67%
【去るカード達】
-メイン-
2:獲物道
2:ウギンの聖域
4:見捨てられた神々の神殿
3:絶え間ない飢餓、ウラモグ
3:世界を壊すもの
2:コジレックの帰還
4:奇妙な森
-サイド(その他の候補)-
・炎呼び、チャンドラ
・不屈の追跡者
・難題の予見者
≪コメント≫
ゾンビと同じくデッキの存続が難しくなるほどにカードが去るデッキ。
そもそもデッキ名を冠するエルドラージがいなくなる。
しかし、ランプというデッキがなくなるかと言われればそうではないだろう。
約束の刻を使用したランプ戦略は有用であり、最近みられる副陽の接近型も十分に可能性がある。
イクサランでフィーチャーされる恐竜も所謂ランプ戦略に適していると考えられる。
■ジェスカイ王神
メイン残存率:93%
【去るカード達】
-メイン-
4:傲慢な新生子
-サイド(その他の候補)-
・難題の予見者
・即時却下
・霊廟の放浪者
・スレイベンの検査官
・石の宣告
≪コメント≫
傲慢な新生子がいなくなることで若干速度が下がる。
しかし、大まかなコンセプトやこのデッキの強さ自体は変わることはない。
寧ろ新しいCIPクリーチャーが増えることでデッキとしての幅、可能性が増えるだろう。
強いて挙げるとするならば霊廟の放浪者,難題の予見者の退場はコンボ系デッキに対するガードを下げることになる点が気になる。
■黒緑エネルギー
メイン残存率:73%
【去るカード達】
-メイン-
4:地下墓地の選別者
4:風切る泥沼
4:ゼンディカーの代弁者、ニッサ
4:闇の掌握
-サイド(その他の候補)-
・ニッサの誓い
・ゲトの裏切り者、カリタス
・精神背信
・ウルヴェンワルド横断
・不屈の追跡者
・森の代言者
≪コメント≫
風切る泥沼がいなくなることで対コントロールが一層厳しくなる。
同じ3マナでも選別者はリシュカーなどで対応できるが、ニッサがいなくなる点は致命的。
また、デッキの幅を広げていた代言者や追跡者、対赤の常套手段カリタスの退場はボディーブローのように効いてきそうである。
黒緑系はジャンドやアブザンへの色拡張で次環境の道を見つけていくかもしれない。
他にもドレッジをはじめとして色々なデッキがあるが、まず代表的なところは抑えられているだろう。
環境を席巻しつつあるティムールエネルギーが残存率が最も高く、赤単や王神と言ったデッキも残存率が高い。
特に王神はそのデッキの性質からメタゲームに合わせて姿かたちを変えやすいため、環境が変わっても強さを保つと考える。
コントロールはメタゲームに左右されやすいが、こちらも比較的高い残存率であるためローテーション直後もハンデスやカウンターは欠かせなくなりそうである。
そして、
・正気減らし
・パンハモニコン
・選定された行進
などの何かしそうで今は活躍しきれていないカード達や
金属術などアーティファクトを参照するカードは削剥に押され気味ではあるが宝物の登場によって十分復権が考えられる。
何にせよ、発売まで約1か月。
この期間程、デッキを空想するのにワクワクさせられる期間はない。
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